英語は就職活動や転職で役に立つのか?

英語は就職活動や転職で役に立つのか?

 

英語力は就職や転職でどの程度役に立つのか、大学生の方からご質問を頂きました。来年大学3年生になるSさんは、就職活動に不安を抱いており、就職やその後の転職において英語が本当に必要か知りたいとの事でした。

 

語学の重要性は一般的に理解されていますが、就活や転職活動において、本当はどのように評価されるのか。僕も一部上場企業で採用の業務をした経験があるため、個人の見解とはなりますが、少しだけ意見を書かせて頂きます。

 

大学生の面接に対する大きな誤解

『圧迫面接』や『大学毎の人数枠』等、就職活動中の大学生の間には色々な噂話が出てきます。もちろん、企業ごとに方針は異なるため絶対とは言えませんが、多くの採用担当者とも話をした結果として、こうした噂はほとんど的外れです。

 

人事部で働いてみて感じたのは、企業の採用担当の方々は、皆さんが思うほど冷徹なフィルター係ではなく、むしろ面接する学生さんの良いところを見たい、引き出したいと思っています。そのため、面接では学生さんにどんな良いところがあるのか、それを伝えてもらおう、引き出そうと思って質問をしています。もちろん面接官は、企業の様々な人が出てくるため、常に言葉が丁寧でない場合も、対応が温かく感じられない場合もあります。それでも対峙する学生さんがどんな人間性・能力・性格・経験を持っているのか、それを語ってもらうために頑張って質問しているだけに過ぎないことがほとんどです。

 

僕も、後輩と2人で面接官を務めたとき、ある能力の高そうな学生さんが、面接ではなかなか的を得た回答が出来なかったことがありました。その時、僕はその学生さんにもっと自分の能力を示してもらうために、質問を矢継ぎ早にしたのですが、終わった後、一緒に面談をした後輩から、『圧迫でしたね』、と言われてショックを受けたことがあります。(これには僕も反省でしたが)ここで知っておいて欲しいことは、あなたがもし圧迫だと感じたなら、その面接官はおそらくあなたの別の特質を引き出そうと様々な演技をしている、と考えられる事です。事実、ストレス耐性や営業職で求められる粘り強さを見ることもあるでしょう。面接官の側に立ってみると、『学生』とはダイヤの原石で、これから育っていく仲間になる可能性のある卵です。そんな可能性のある人材、適切には"人財"を、一生懸命見極めようとしています。学生の方が思うほど、面接官は個人の感情を持ち出して対応しているわけではありません。採用活動は会社の将来を決める重要な業務ですからね。噂に振り回されず、こうした視点を忘れないで下さい。

 

就職・転職活動における英語とは?

それでは、本題に戻って、英語は就職活動・転職活動で意味があるかを考えてみましょう。初めに就活の状況から、話を分かりやすくするために3人の学生の例を考えてみましょう。

  1.  商学部、TOEIC 800点
  2.  文学部、海外帰国子女、TOEIC850点
  3.  英文学科、TOEIC700点

あなたなら、どの学生に興味を持ちますか?また、優秀だと感じるのはどの学生でしょうか?

 

もちろん正解はありませんが、僕なら1番の学生さんが面白いと思います。なぜなら、2番は帰国子女の経歴上、当然もしくは少し足りないTOEICスコアと感じますし、3番は、専攻の割に、努力が足りない気さえしてしまいます。それに対して1番の方は、何に興味を持っているのか、どうやって学生時代を過ごしたか、聞いてみたい印象を受けるのです。

 

その上で面接に呼ぶのはどの学生か。僕なら1番と2番の学生を面接に呼びます。これは企業の業種によっても全く異なりますが、例えば僕の会社であれば、海外売上比率を今後伸ばしたいと考えているからです。、仮に2番と3番の学生において、その他の能力がほぼ同じスペックだったとすると、当然興味は2番の学生となります。前の章でも書きましたが、日本企業は継続的な成長のために、今後ますます海外マーケットでの勝負が必須となってきています。そうした中、アジアのエリートや欧米のビジネスマンとしっかりコミュニケーションを取り、対等な交渉が可能な人材がこれからは更に必要となります。

 

また、『海外業務に興味があります』『商社が希望です』と言いながら、その学生のTOEICの得点が比較的悪い場合には、その時点でご本人の自覚や認識力を疑ってしまいます。その他の能力が秀でていて、入社後に語学力を伸ばして頂く様な場合もありますが、企業もあまり悠長なことを言っていられない競争に直面しているため、例えば人気企業の場合には準備が出来ている学生を好む傾向もあるでしょう。

 

もちろん、日本市場のみを対象とした企業も多数ありますので、語学の重要性はその企業の戦略に大きく依存します。しかし、全く同じスペックの学生が二人面接に来て、印象が一緒だった時は、おそらくTOEICの点数が高いほうが勝ちます。学生時代の『努力の素養』や『目的意識』がより高いと受け止められるからです。あなたも、もしゼミの面接官だったとしたら、より努力や貢献をしそうな人を選びますよね?同じ感覚なんです。

 

これが転職活動になると、要求は更に具体的になります。大学生の採用活動は、そのポテンシャルに投資をする準備が企業側もありますが、転職採用の場合は、即戦力が欲しい場合にほぼ限られます。転職は、その企業の特定の職種に空きが出た場合に募集が行われるからです。この時、英語力を要する業務に応募する時は、TOEICの点数はダイレクトに影響しますし、採用担当者も明確な採点式の面接を実施します。海外業務の中途採用に応募する時に、もしTOEICの点数が低ければ、面接の土台にも乗れないと覚悟したほうがいいでしょう。

 

また、市場が海外に移れば移るほど、求人における語学力の要求は高くなってきます。エグゼクティブ採用と言われる、高い年収で経歴のある方を採用するシステムでは、英語力はほとんど前提条件です。『英語は出来て当然』の環境で、その他の能力を競う事が重要になってきます。

 

 

ここまで、若干厳しいことも書いてきましたが、現実として、大企業も生き残りに一生懸命なのが事実です。昔は、日本人は英語ができないと国際社会で馬鹿にされるだけで済みましたが、市場が海外に移りつつある今、それは企業の存続に影響します。逆に言えば、この国際化の中で語学力は強力な武器ともなります。将来的には活躍の機会がもっと増えることをモチベーションに、更なる上達を目指して、一緒にがんばっていきましょう!

 

 

 

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